歯の話
人間が生きていく上で、歯の果たす役割は?
「栄養を摂取しやすくする為に、食物を細かくして胃に送り込む」というのが最大なものでしょう。
食物を細かくして胃に送り込むためには、しっかりと噛む事が大切です。
この「噛む」と言う行為。
最近は健康を大きく左右するものである事がわかってきています。
よく噛むことは、食べ物を細かく砕き、唾液と混ぜ合わせて飲み込みやすくするなど、栄養を摂取し生命を維持することはもちろん、ある種の発がん物質の働きを抑制したり、アゴの発育や脳の発達、ストレスの軽減、発音への影響、異物・有害物を感じとるセンサーとしての役目など、さまざまな効果があるようです。
また、歯の丈夫さと寿命にも関係があるようです。
さて、スポーツにおいても、歯(歯の噛み合せ)は重要です。
よく、「しっかり食いしばるために大切だ」と言われますが、必ずしもそうではないようです。
一流のアスリートを対象とした調査でも、多くの場合は強く歯をかみ合わせておらず、逆に筋力を発揮している瞬間に口を少し空けた状態であることも多いそうです。
現代のスポーツを歯科医の観点から見ると、「力を発揮する時には顎や首を含めた体の軸となる部分が適切な位置に固定される事が大切」なのだそうです。
最近ではプロ野球に入団した選手たちへの歯の検診は当然になってきましたし、オフにせっせと歯医者に通う選手も多くいます。
インプラントで完全な歯の噛み合せを得ようとする選手もいます。異様に白い歯をした選手たちは多分インプラントでしょうね。
(既に引退した、皆さん御存知のK選手やS選手はちょっと目的が違うかもしれませんが。)
いずれにしても、「きちんとした噛み合せ」と言うのは生きて行く上でも、スポーツをする上でも非常に大切です。
我々のメンバーにはその方面に詳しい歯科のドクターもいます。
そのドクターによる、詳しい「スポーツと歯について」の解説も近々掲載したいと思います。