目的と目標
全国高校野球選手権大会の地方予選が真っ盛りです。
以前も述べましたが、参加校のうち99.9%以上が敗戦で幕を閉じます。
そして半数近くが一度も勝つことを経験せずに終わります。
それでも全国で4000校以上が参加し、青春のエネルギーをぶつけます。
何故なら、「勝利」という目標を掲げながらも、それより一段高い「目的」が存在するからでしょう。
日本の野球は学校体育がベースとなっています。
つまり教育の一環として「野球」をやり、その活動を通じて将来は世の中に有為な人材として活躍してもらうという「目的」があるのです。
様々な人たちに支えられて、初めてクラブ活動は成立します。
それを実感するのは大人になってからかもしれません。
しかしそれを感ずる原体験無しに、実感する事は出来ないでしょう。
私たちの地方の大会でも、強豪・古豪と言われるチームが次々敗退する展開となっています。
勝利という「目標」のその前に、人間的成長という「目的」がある事を忘れないで欲しい。
「勝利の喜びと、敗戦の悔しさ、この両方を知る人間こそが本当の優しさと強さを持つ事が出来る。」
これは全国大会出場を目の前にして敗れた私(私達)に、当時の校長から贈られた生涯忘れられない言葉です。
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