メンタル講座(第2回)


高畑好秀さんによる、メンタルコラム第二回目です。

第2回 考える選手になろう

今回は、「考える選手になろう」です。
普段の練習においても、ただ単にメニューを消化するだけになっていませんか?
どうせやるなら、ちょっとした意識を持ってやりましょうよ。
そんな考え方を持つだけでも実力は上がるものです。

☆何故考えてプレイするのか?

例えば、プロ野球選手という職業は肉体労働か?と聞かれたとします。
私は体を動かすから肉体労働ではあるけれど、それ以上に知的労働であると思います。
では知的労働とは何か?
いかに考える力をつけるかという事です。
いかに考える力を自分の中に作っていけるかということになります。

野球って考える時間が非常に多いですよね。
実際に打者に投球したり、打席でスイングしたり、打球を処理したりしてプレーをしている時間を合計すると、試合時間の何分の1にしかならない。
つまり、ボールが動いている時間はとても短いのです。
逆に言えば、とても考える時間が多いスポーツなのです。

「弱者の兵法」野村克也著   考えれば弱者でも強者になれる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは試合に限らず練習でグランドに立っている時でもそうです。
全体の練習時間が長い割には自分だけの練習をしている時間はとても短いじゃないですか。
だから考える時間はいっぱいある。
だから「何も考えないのはもったいない」と思いませんか。
したがって、考えている選手と考えていない選手の違いは当然出てきます。
練習でさえも、シートノックで他の野手のプレーを観察して「何故ナイスプレーが出来たのか?」、「なぜエラーをしてしまったのか?」
自分の練習でなくても、一日他の選手のプレーを観察するだけでも大きな成果が上がります。
中学、或いは高校では2年半という期間野球をやるのです。
その積み重ねをやるかやらないか。
その差はとても大きいですよね。

よくプロ野球選手(或いは元プロ野球選手)に「高校野球を終えて、身に付いたものは何?」と聞くと、
・挨拶ができるようになった
・礼儀を学んだ
・チームワークを学んだ
などといろいろ言います。
それはそれでとても良い事だ思いますが、小中高と一生懸命に野球をやっていたのに、たったそれだけのことしか学べなかったのかと、とてももったいない気がします。
例えば「野球をやった事によって、色々なアイディアや発想が豊富に浮かぶようになりました。」とか言える様になって欲しい。
その他、「感性が研ぎ澄まされました。」とか、そういうのが大事なわけです。
野球を終えた後の人生の方がはるかに長いのだから、「何も残らなかったじゃ」もったいないのです。
だからせっかく野球(スポーツ)をやるならその部分をしっかりと鍛えて欲しいと思うわけです。

☆自分の頭で考える
考えている選手と考えていない選手の差はとても大きい。
例えば、速く走る為に練習をしようとします。
そういう時どうしますか?
たいていの選手はただたくさん走れば良い、量をこなせば良いと思っています。
でも、
・「○○選手は何故早く走れるのか?」
・「直線を走るのは早いが、ベースランニングをさせると遅いのは何故か?」
などと常に考えているのならばヒントはありとあらゆるところから見つけてくることができるますよね。
ただ走るのではなく、速く走る為にはどうしたら良いのかを考えて走らなくてはいけません。
何事もそうですが、考える意識をもってやらないと何も残らないと思います。
考える習慣は小さい時から身につけないといけませんが、当然それを意識する事で後からでも身につける事ができます。

私は人間ってそんなに特別な差はないと思っています。
上手い人はこつをつかんで上手くなっていきます。
逆にいえば、こつをつかんでいけば誰でも上手くなるのです。
それには考え続ける事、感じ続けることが大事です。
必死になって考えた結果、たどりついた答えなのか、誰々が言ったからこうなんだという答えなのか、その差は大きい。
まずは考えることの楽しさを知らなきゃいけませんよ。

みんな考えることをめんどくさいと思っていませんか?
答えは人から与えてくれるものだと思っていませんか?
他人が野球を上手くしてくれるんじゃないんです。
そう、自分で上手くなるんです。

高畑好秀メンタルトレーナー

メンタルトレーナー 高畑好秀

 

 

 

 

 

 

 

 

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