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鏡と鑑

「おかげさまで」

夏がくると、冬がいいという
冬になると、夏がいいという
太ると痩せたいという
痩せると太りたいという
忙しいと閑になりたいといい
閑になると忙しい方がいいという
自分に都合のいい人は善い人だとほめ
自分に都合が悪くなると、悪い人だと貶(けな)す
借りた傘も雨があがれば邪魔になる
金を持てば古びた女房が邪魔になる
世帯を持てば親さえも邪魔になる
衣食住は昔に比べりゃ天国だが
上を見て不平不満に明け暮れ
隣を見ては愚痴ばかり
どうして自分を見つめないのか
静かに考えてみるがよい
いったい自分とは何なのか
親のおかげ、先生のおかげ、世間さまのおかげのかたまりが 自分ではないのか
つまらぬ自我妄執を捨てて 得手勝手を慎んだら 世の中はきっと明るくなるだろう
おれが、おれがを捨てて、おかげさまで、おかげさまでと暮らしたい

<作者不詳>

学生野球、特に高校野球や中学野球では、「感謝の心」がキーワードとしてよく取り上げられます。

今春の選抜での「選手宣誓」でも話題になりました。

子は親の鏡

しかし、彼等は「感謝の心」というものを、本当に心の底から理解しているのでしょうか?

人は成人し、社会で揉まれ、理不尽な目にも遭い、それでも耐え、そして生きていかねばなりません。

その中で、人生とは何なのかについてそれなりの答えを見つけ、その時初めて「おかげさまで」、とか「感謝の気持ち」を理解するようになるのではないでしょうか。

 

特に昨今の時代背景からして、中学生や高校生に「感謝の気持ち」を真に理解しろ、と言っても少々無理があると思います。

しかし、彼等に一日でも早くそれに気付いてもらう、感じてもらう為の努力を怠ってはなりません。

 

子は親の鏡。若年層は、その上の年代の鏡。

私たちは常に率先垂範し、若者たちの「鑑」でなけらばなりません。

率先垂範 鑑たるべし

今の自分を戒めています。

リロイ・ロバート・ペイジ

リロイ・ロバート・ペイジ <Leroy Robert  Paige>

この名前を聞いてすぐにピン!と来た人は相当なベースボール通です。

 

サチェル・ペイジ <Satchel Paige>

これでわかってもかなりのものです。

 

サチェル・ペイジの華麗なピッチングフォーム

Leroy Robert "Satchel" Paige

彼は伝説の投手といわれていますが、あの160km/hの速球を投げていたと言われる、火の玉投手ボブ・フェラーが「サチェルの投げるボールがファストボールなら、俺の投げるボールはチェンジ・アップだよ」と発言しています。

そのサチェル・ペイジの成績を紹介すると。

「2500試合以上に登板し、2000勝以上をあげ、うち完封勝利は350以上、ノーヒットノーラン達成は55試合」

と「言われて」います。

 

私が彼の事を知ったのはおよそ30年前の1982年の6月の事でした。

当時私は高校3年生でしたが、それは新聞の隅にあった小さな囲み記事でした。

そこには「伝説の名投手ペイジ氏死去」と書かれていました。

しかしその記事を読んでも全く理解できず、「それだけの投手を何故これまで知らなかったのか?」と思っただけでした。

 

それから2年後、彼の事を取材した一冊の本が出版され、それを読んだ私は2年前の疑問に対する答えを得ました。

なぜサチェル・ペイジが「伝説」の投手といわれているのか。

そして、全く知らなかったアメリカにおけるベースボールの歴史も知りました。

ナショナル・パスタイムと言われる所以や文化としてのベースボール。

かつて「地球の裏側にもう一つのベースボールがあった」と言った、スワローズでプレーした元メジャーリーガーがいましたが、なんとなく彼の気持ちがわからなくもありません。

この本を読んだ事がきっかけで、単身アメリカを旅しクーパーズタウンにも行きました。

 

「史上最高の投手は誰か」 佐山和夫著

佐山和夫著:史上最高の投手は誰か

興味のある方は是非ご一読を。